東海支部の活動について

新聞掲載記事

更新:2011/08/31

弁理士の日記念フェスタ2011開催報告

 日本弁理士会東海支部では、去る7月2日(土)に、「弁理士の日記念フェスタ2011」を開催しました。日本弁理士会では、我が国で弁理士制度が法制化された明治32年7月1日を記念して、7月1日を「弁理士の日」と定め、毎年7月1日の直近の土曜日に、全国各地で種々のイベントを開催しています。
 しかし、一部企業等の関係者を除けば、弁理士って何?という方が多く、まだまだ一般の方の知名度は低いのが実状であります。
 そこで、今回の「弁理士の日記念フェスタ2011」では、弁理士の存在や役割を広く一般の方々に知っていただくと共に、知的財産を身近に体感してもらうことをテーマにしました。そのため、会場についても、昨年までと異なり、『イオン大高ショッピングセンター』の1Fグリーンコート(イベントスペース)をお借りして開催しました。時間は、午前10時から開始して、午後4時までとしました。7月2日(土)は、節電対策のため、一部の企業で夏季の土日休日を平日休日に変更された初日に当たりながら、延べ約1574人の参加をいただき、大盛況の内に終了することができました。
 今年は、大きく分けてステージショー(2回)、自然科学体験(3回)、知的財産セミナー(3回)、無料知的財産相談会(随時)の4つの催しを柱に開催しました。

<ステージショー>

 人気急上昇中の『プリマベーラ(3名編成)』によるイリュージョンを含むマジックショー(45分)を楽しんでもらいました。スカーフを被せた光る地球儀が自由に浮かぶ・・・、イスを取り外しても人体が浮遊する・・・、箱の中の人と外の人が一瞬で入れ替わる・・・などのイリュージョンには、多くの子ども達から大きな喚声が上っていました。なお、プリマベーラのステージショーが始まる前の時間を活用して、弁理士制度の歴史や日本弁理士会の活動状況などを、司会者からプロジェクターを使って分かりやすく説明していただきました。

<自然科学体験>

 おもに幼児や小学校児童を対象に、もの作りの楽しみと不思議な科学実験を体験できる工作教室を開催しました。3回に分けて行い、それぞれ別々の作品を作ってもらいました。むつかしいところは、若手弁理士のお兄さん、お姉さんたちが、お手伝いしました。
 第1回目(10:00~11:30)は、『カライドサイクル』と言って、正四面体をつないでリング状とし、回転すると色々な形状になる幾何学おもちゃを作りました。ハサミを使って台紙を切るところはむつかしいので、応援を受けつつも、出来上がった作品には満足している様子でした。
 第2回目(13:00~14:00)は、『ベンハムのコマ』と言って、マジック等で模様を画いたCD円盤の中心にビー玉を貼り付けてコマを作りました。回すと不思議な色に見える現象に、どうして?どうして?と興味津津に質問している子もいました。
 第3回目(15:00~16:00)は、『キラキラ分光器』と言って、筒状のお菓子ケースの底面に孔をあけて、光を虹色に分けるフィルムを貼って手作り分光器を作りました。お菓子がお土産になる楽しみもあってか、最後の最後まで、多くの子ども達が参加しました。

<知的財産セミナー>

 特許、実用新案、意匠、商標などの知的財産は、どんなところで紛争になったりするのか?弁理士試験にどのようにチャレンジし、合格したのか?身近なところに存在する商品等に、どのように権利化されているのか?普段では、聞くことの出来ない話を、弁理士から分かりやすく説明してもらいました。
 第1回目(10:00~11:00)は、『切り餅特許の乱』と題して、切り餅に入れる溝の入れ方の特許に対する、お餅会社同士のねばり強い戦いを紹介しました。特許明細書の権利解釈が裁判所でどのように行われるのか、一つ一つ紐解きながら丁寧に説明してくれましたので、セミナーの参加者も頷きながら熱心に聴いていました。
 第2回目(11:10~12:10)は、『弁理士試験合格の秘訣』と題して、昨年合格した弁理士5名から、試験にチャレンジした動機、家族の応援、試験勉強での苦労話などを紹介しました。継続することが大切で、諦めなければ必ず受かる試験であるとの話に、勇気をもらった方もいると思われます。
 第3回目(13:00~14:00)は、『身近な発明、意匠、商標』と題して、具体的な商品等をプロジェクターで紹介しながら、意外なものにも権利があることを実感してもらいました。女性用の香水瓶は商標登録されたが、男性用は登録されなかったのは、女性の化粧品に対するシビアな感覚が影響したのかも?お寺の名称に商標権があり、お土産屋さんから使用料を貰っている。お坊さんもやるじゃない!と、興味ある話が聴けました。

<無料知的財産相談会>

 一般的な特許、実用新案、意匠、商標及び著作権等の知的財産権に関する相談に、ベテラン弁理士が対応しました。インターネットで特許庁のホームページや特許電子図書館にアクセスして、特許料等の手数料はいくら位かかるのか、どのような特許、意匠、商標が登録されているのか等の調査方法についても相談を受けていました。

今後の東海支部主催の催しについて

 私たち東海支部では、毎年9月から翌年2月にかけて、知的財産の基本から応用までをセミナー形式で解説する『休日パテントセミナー』を全10回、無料開催しています。来月の「知財あれこれ」にて、具体的なテーマを紹介しますので、興味がある方は、是非ご参加下さい。


日本弁理士会東海支部 知的財産権制度推進委員会
副委員長 弁理士 神谷 雅敏