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新聞掲載記事

更新:2016/06/30

弁理士を無料で活用知財キャラバン

  中小企業の知財活用を推進する
   平成27年度日本弁理士会は、「弁理士知財キャラバン事業」を立ち上げました。その目的は、中小企業の知財
  戦略・知財経営の重要性に気づきを与えること等です。
   世間では知的財産は大企業のものというイメージがあります。実際多くの弁理士が大企業の仕事をしているの
  も確かです。そうした事情から知的財産や弁理士は中小企業にとって敷居が高いイメージを抱くようです。
   しかし、知的財産の知識が少ない中小企業にこそ弁理士は必要であると言えます。そこで、日本弁理士会では、
  知的財産を中小企業に広めるという使命から中小企業支援施策事業を立ち上げました。

  合計3回の派遣費用は弁理士会が負担する
   また弁理士の敷居が高いイメージの一つに料金が高そうということがあります。知的財産に興味があるが料金
  面で弁理士を使うことを見送っている企業もあるかと思います。
   今回の知財キャラバンは、弁理士会が社会貢献する事業であるため報酬、交通費等、必要な費用は日本弁理士
  会が負担をします。そのため、企業側の費用負担はありません。知財キャラバンは最大3回弁理士が訪問し、1
  回目に現状把握などを行うヒアリング、2回目に依頼企業が考える課題とコンサルティング側が考える課題の摺
  合せ、3回目に戦略提案するという流れで行います。
   今まで知的財産に興味があったけれど弁理士を使ったことがない企業にとっては知的財産と弁理士を使うメリ
  ットを実感してもらえる機会であると言えます。

  弁理士が活躍すると隠れた知的財産が見つかる
   本制度で期待される効果は、弁理士が中小企業の現場に直接派遣していき会社の中で眠っている知的財産を発
  掘することにあります。
   会社の中に眠っている知的財産は通常業務を行っている内部の人では気がつかないかもしれませんが、発明や
  技術に常に触れている弁理士であれば見つけることができます。弁理士が埋もれている知的財産を発掘し財産に
  する。それにより最終的には知的財産を金融機関にアピールができ融資を受けることができる効果が得られます。
   また、弁理士は開発段階から協力することができ、意匠に関するデザインや商標に関するネーミングなど知的
  財産全般についてフォローすることが期待されます。
   今回の取り組みで、知的財産を持つこととプロである弁理士を使うことのメリットを知財キャラバンを通して
  知ってもらえればと考えています。

                                            弁理士 富澤 正