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新聞掲載記事

更新:2016/07/29

審査官との対話

   特許庁の審査官は、出願書類の“文章”を読んで審査し、特許にできないときはその理由を“文章”にして特許出
  願人に一旦通知します。これに対して反論がある特許出願人は、また“文章”で審査官に反論します。このように、
  審査官と特許出願人(又は弁理士)は“文章”で「対話」するのが原則です。
   しかし、汗水垂らして開発した発明者の苦労が、“文章”だけではどうしても伝わらないこともあります。数値
  化して記載してあったとしても、触れたときの硬さ、ザラザラ感、ヌメヌメ感、体感速度、におい、まぶしさ、
  見やすさ、操作のし易さ、振動の大きさ、異音の小ささなどは、体感してみないとそのスゴさが解らないことも
  あります。
   そこでお勧めするのが、審査官との“面接“です。これは、実際に審査官と会話しながら、発明品を触ってもら
  いながら「対話」できる手続きです。実は、審査官も「なんとか特許にする道はないか?」と模索しています
  (私の実感)。したがって、面接の場でお互いに出し合った新しい視点によって特許に至ったこともあります。
   発明の部品を審査官に手渡したときに審査官が思わず「え、こんな重たい部品が動くんですか・・・」と驚か
  れたこともありました。

                                           弁理士 岩田 康利