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新聞掲載記事

更新:2017/01/31

ダブル出願の魅力

   製品の知的財産保護を考える場合、「意匠」プラス「実用新案」のダブル出願がおすすめです。
   わざわざ二つも出願しなくても…、ではもったいないです。資本や技術力に制約の多い中小企業の皆様にこそ
  おすすめです。
   意匠出願の利点とは、実際に販売する製品がデザイン面で保護される点にあります。まずは、審査を経たデザ
  イン保護の権利を一つ確保しておきます。ただし、意匠は主に外観デザインの保護に留まります。製品の機構な
  どの技術面や変形例までも完全に保護することは難しいです。
   そこで、実用新案登録出願の出番です。実用新案では、意匠のみではカバーし切れなかった技術面について、
  分解図、工程図、動作図、さらに変形例などを自由に書き込み説明することができます。何より実用新案の最大
  の利点は、早期の権利化と公報発行です。
   例えば、商談では、意匠公報により権利と知財力をアピールします。そして、実用新案の公報も交えて技術内
  容も詳しく説明するなどの営業用の販促物としても活用できます。
   ダブル出願としましても、全体のコストは圧縮可能です。特許出願のような審査請求と拒絶応答費用分は軽減
  されます。今後はダブル出願もご検討ください。

                                           弁理士 鬼頭 優希