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新聞掲載記事

更新:2006/08/05

知的財産て何ですか

 発明などの知的創造をするためには、たいへんな労力を必要とする反面、模倣されやすく盗用されやすいという特徴があります。模倣・盗用が野放しになれば、人の知性による自発的な創作活動への意欲が損なわれることになりかねません。そこで知的創造物の保護が必要となります。また、良く売れている他人の商品名称を使用してその顧客吸引力にただ乗りするような不正競争も防止する必要があります。知的財産権は、創作物や公正な商活動を保護するための財産権です。

 知的財産権には、特許権、実用新案権、意匠権、商標権の4つの権利を含んだ産業財産権と、著作権・回路配置利用権・商品化権等の種々の権利を含んだ著作権等があります。生活に役立つ多くの商品や、新しいライフスタイルを生み出したエポックメーキングな商品の成功は、これらの権利によって保護された結果と言えます。
 かわいいキャラクターが付されている人気商品も、ただかわいいだけでなく、性能を向上させたり、斬新なデザインにしたり、キャラクターと商品とを結びつけたりして上記の各種の権利が発生しているのです。
 自動車・インターネット・バイオ・装身具・健康食品・情報・コンピュータプログラム・宇宙開発・サービス等を支える今日のあらゆる産業分野、経済分野から次々と生み出される製品・商品・サービスにも多くの産業財産権や著作権が成立しています。

 優れた製品等は世界的規模で国境を越えて取引されるので、その製品に関連する知的財産権を各国で個別に取得する必要があります。グラフは、2002年に発生した特許権だけのグラフです。米国では自国民と外国人の取得件数がほぼ等しく8万件、日本では日本人の取得件数は10万件に対して外国人の取得件数は1万件です。これが特許出願になると2004年で、米国は34万件、日本は42万件位で、日本は、今、これらの特許を迅速且つ適正に保護し有効に活用した豊かな国づくりを目指しています。


弁理士 藤谷 修