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新市場創造型標準化制度

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 経済産業省は、2014年5月策定の「標準化官民戦略」に基づき、迅速な国内標準化(JIS化)や国際標準(ISO/IEC)提案を可能にする「新市場創造型標準化制度」を創設しました。この制度は、その名のとおり、新市場の創造、また産業競争力の強化につながる戦略的な標準化を推進するための制度です。

 非常に優れた技術や製品であっても既存の規格ではその適切な評価が難しく普及が進みにくいというケースもあり、そのような場合には、新たに標準を策定することが有効です。

 技術や製品について、性能・品質などの評価方法等の標準化を図ることで、市場における信頼性や認知度が向上することが期待できます。そして、開発企業はリーディングカンパニーとしての地位を確立し得ます。

 日本規格協会(JSA)グループが標準化プロセスを支援しています。当グループのHPでは、2019年6月1日現在、この制度の活用案件として38件の事例が紹介されています。ニッチな分野の製品、特徴が尖った(秀でた)製品が多く見られます。

 日本弁理士会においても、標準化について議論、研究を行う委員会が設置されています。標準化に関して弁理士に相談することもお薦めします。

弁理士 岩田 誠

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