新聞掲載記事

面接審査の活用

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  • 特許(発明)

 特許出願の審査では審査官が新規性、進歩性等の要件を満たすか判断し、その結果が書面で通知されます。これに対して出願人も書面で意見を述べることになります。このような書面のやりとりでは、審査官の考えが正しく理解できない場合や出願人の意図が十分に伝わらないことがあります。そこで利用したいのが審査官との面接です。面接では審査官と直接会って意見を交わすことができます。「特許庁での面接」、「出張面接」、「テレビ面接」の3種類があります。特にお勧めなのは「出張面接」です。「出張面接」は出願人の所在地付近で開催されます。つまり、審査官が(わざわざ)地方まで出向いて出願人の意見を聞いてくれるということです。

 面接を利用すれば審査の質が高まり、強く・広く・役に立つ特許権が得られることを期待できます。

 面接を利用しない手はありません。重要な発明や言葉で表しにくい発明の権利化を目指す際には面接を利用すると良いでしょう。面接の申込み方法等の詳細は、特許庁が提供する「面接ガイドライン」をご参照ください。

 尚、日程調整及び事前の準備にはある程度の時間がかかりますので、余裕をもって面接を申し込む必要があります。

弁理士 萩野 幹治

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