知的財産経営サロンにご参加を!/知的財産支援委員会 弁理士 和気 光
新聞掲載記事- 弁理士会
日本弁理士会東海会では、本年度も恒例となっております「知的財産経営サロン」を開催いたします。「知的財産経営サロン」は、知的財産をテーマに参加者と弁理士とが自由に意見交換できる座談会形式のイベントです。少人数での対話を重視しており、参加者が気軽に話しやすい雰囲気の中で、知的財産に関する疑問や関心事を共有することができます。開催場所は、例年通り、名古屋商工会議所ビル内にある日本弁理士会東海会の会議室を主会場としております。さらに近年では、地域との連携を強化するため、近隣自治体の商工会議所や市役所等において出張型サロンも実施しており、より多くの皆様にご参加いただける体制を整えております。
昨今、「知的財産」は社会的な関心が高まりつつあります。特許権や商標権といった知的財産権は、大企業による国際的な訴訟などのニュースを通じて、その重要性が広く認識されるようになってきております。また、中小企業やスタートアップ企業においても、技術やブランドを保護し、競争優位性を高める手段として、知的財産の活用が不可欠であるとの認識が着実に浸透してきています。
こうした状況の中で、私たち弁理士という専門職への注目も徐々には高まっておりますが、実際に経営者や技術者の方々が弁理士に相談するに至るには、まだ一定の距離感があるのも現実です。特に、知的財産に関する課題が明確でない段階では、「専門家に相談するほどのことではない」と感じてしまう方も少なくありません。そこで、本サロンでは、そうした「ちょっと気になる」「誰かに聞いてみたい」といった素朴な疑問や、日々の業務で直面する小さな課題に焦点を当て、弁理士や他の参加者と気軽に話し合える場を提供しております。本サロンは、少人数による座談会形式で進行いたします。参加費は無料で、複数の弁理士と直接意見を交わすことができるほか、他の経営者、技術者、さらには個人の発明家など、幅広い方々と交流いただけます。日頃感じている疑問を共有したり、他者の取り組みを参考にしたり、困ったときに頼れる弁理士を見つけたりと、さまざまな目的でご活用いただけます。
本年度は、7月、9月に日本弁理士会東海会での定例型サロンの開催が予定されているほか、11月には岡崎市役所にて出張型サロンの開催を予定しております。さらに、皆様からのご要望に応じて、今後の追加開催も柔軟に検討してまいります。「知的財産経営サロン」は、知的財産と皆様との距離を縮め、経営や技術開発における新たなヒントを得る絶好の場です。どうぞお気軽にご参加いただき、知的財産をより身近に、より有効にご活用いただければと存じます。お申込みやお問い合わせにつきましては、日本弁理士会東海会事務局(TEL:052-211-3110)までご連絡ください。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。