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知財の楽しさを体感!~万博における日本弁理士会の活動~/弁理士 加藤 晃二

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 2025年10月13日(月)まで大阪市の人工島・夢洲で開催されている2025年日本国際博覧会(以下、大阪万博)の閉幕が近づいてきました。猛暑が続いた中でも大阪万博への関心は高く、1日平均の来場者数は高い水準で推移しています。大阪万博のパビリオンでは、砂漠の赤い砂の上に座りながら360度のスクリーンで映像を観賞できる「ヨルダンパビリオン」やe-メタンをつくるためのメタネーション技術が体験できる「ガスパビリオン おばけワンダーランド」などで高い満足度が示されているようです。また、大阪万博の来場者の満足度は、若い世代ほど高い傾向が見られており、最先端技術の体験が若年層に強い印象を与えていることが示唆されています。

 日本弁理士会は、10月3日(金)から10月10日(金)まで、特許庁とともにEXPOメッセで「知的財産」に触れていただくイベントを開催します。「知的財産」は、実社会における経済活動において、最先端技術を支えています。日本弁理士会によるイベントの目的は、子供たちや若い世代に技術発展への関心を喚起し、知的財産の重要性を広めること、にあります。また、若い世代の弁理士業界への参加を促進し、将来のイノベーションを担う人材の育成を目指しています。

 本イベントでは、「体験コンテンツ」及び会場限定で楽しめる「お楽しみコンテンツ」を用意します。「体験コンテンツ」では、複数の企業や大学が生み出したXR技術を実際に体験していただく技術体験会を実施します。技術体験会では、開催期間を10月3日(金)から10月4日(土)の2日間、10月5日(日)から10月7日(火)の3日間、及び10月8日(水)から10月10日(金)の3日間の3期に分けてそれぞれ4団体が出展します。技術体験会において、最先端のXR技術を体験することで、「こんな社会課題の解決にも使えそう」、「こんな分野にも適用できるかも」といった発想を広げることができます。技術体験会に出展する企業や大学、技術体験会で体験できる技術内容などの詳細は、日本弁理士会HP内の特設サイトをご覧ください。また、日本弁理士会では、技術体験会を取り入れた「ビジネス/技術アイデアコンテスト」を実施します。「ビジネス/技術アイデアコンテスト」では、中学生、高校生、高専生、専門学校生、大学生で構成される3人~5人のグループから提出される「ビジネス/技術アイデア」の中から優れた作品を表彰します。応募作品である「ビジネス/技術アイデア」は、技術体験会の体験をもとに創作される新しいアイデアです。また、参加者が新しいアイデアを創作する過程では、弁理士が直接支援します。本コンテストの参加者には、技術体験と創作をつなげることで、知的財産を自分ごととして感じてもらうとともに、その重要性を学んでいただきます。

 「お楽しみコンテンツ」では、近い未来に実現されるかもしれない発明品にネーミングを付けて投稿していただく「近未来発明品!ネーミング・コンテスト」を実施します。投稿していただいた独自のネーミングは、来場者からの投票によるランキングをリアルタイムで発表し、会場内で盛り上がることができます。

 大阪万博は、社会課題が技術によっていかに解決されるかを、未来を担う子供たちと一緒に体験できる絶好の機会だと思います。そして、大阪万博における日本弁理士会のイベントが、子供たちにとって技術やそれを支える知的財産に関心を持つきっかけの一助になることを願っています。

 



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