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特許出願前の面談について/特許出願前の面談について

新聞掲載記事
  • 時事

 特許出願にあたって、発明者と企業知財部員と弁理士とで面談が行われる場合があります。面談で弁理士がする質問には、大まかには、発明の内容を弁理士が理解するための質問と、請求項を検討するための質問とがあります。
  私は、新卒で入社した会社で、発明者として参加する面談がとても苦手でした。口頭での説明が元々苦手という理由の他に、自分よりも製品の技術に詳しい弁理士先生からの質問に対して回答できなかったら、技術者として恥ずかしいという思いがあったからです。また、思いがけない質問に詰まってしまうこともありました。思いがけない質問とは、入社時には既に固まっていたデバイス構造の別形態を問うような質問です。
  さて、面談で質問する側に立場が変わり、説明が上手な発明者が多いと感心しています。時に舌足らずな私の質問にも意をくんで回答して下さり、大変助かっています。発明者のときには、何やら試されているような気がしていた面談ですが、質問する側になると、今度は発明の本質を探るために懸命です。反省しつつ、充実した面談ができるように継続して取り組んでいます。初めて面談に臨まれる発明者の方も、どうぞ気負わずにご参加下さい。

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