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明治の繊維業発展に寄与した「ガラ紡」/広報企画委員会 清水 聡

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  • 特許(発明)

 臥雲辰致(がうん ときむね(たっち、たつむね、とも読む))をご存知ですか。ガラ紡を発明した人物です。ガラ紡は糸を紡ぐ紡績機の一種で、ガラガラと大きな音を立てることからガラ紡と呼ばれました。ガラ紡は広く普及し、明治時代の日本の繊維産業の発展に寄与しました。

 ガラ紡が発明された当時(1873年)、日本には特許制度がなかったので、ガラ紡を模倣する者が多かったそうです。ガラ紡の構造が簡単であったことも、容易に模倣される原因の一つだったようです。臥雲辰致は1876年にガラ紡を製造販売する会社を設立しましたが、会社は経営不振に陥り、1880年には解散してしまいました。

 日本の特許制度は1885年から始まりました。1889年、臥雲辰致はガラ紡の改良発明について特許第752号を取得しました。特許庁の検索サイト(J-PlatPat)で特許番号を入力すると、特許公報を閲覧できます。

 その後、臥雲辰致は、当時盛んであった養蚕に用いる蚕網を製造する事業を始め、蚕網について1898年に特許第3155号を取得しました。

(参考:北野進「臥雲辰致とガラ紡機」アグネ技術センター)

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