広がる知財教育/弁理士 山本 竜也
新聞掲載記事- 特許(発明)
日本弁理士会東海会では、東海地区の大学や高専、高校、小中学校、地域発明クラブなどにおいて、講義や指導に関わる機会が増えてきていると感じています。弁理士は企業支援にとどまらず、未来の発明者や技術者に知財の魅力を伝える活動にも携わっています。
その一例が、パテントコンテストおよびデザインパテントコンテストへの支援です。学生が自ら考えた発明やデザインのうち、優れたものについては、弁理士が関与しながら特許出願まで行われます。応募作品を見ると、日常の不便さ(課題)に着目した身近な工夫が多く、その発想の柔軟さに驚かされます。
一方で、課題やアイデアがありながらも、それを形にできずに終わってしまう例も見受けられます。こうした点は企業の現場にも通じるものがあります。小さな気づきを形にしていく過程において知財の視点を取り入れることで、新たな価値の創出につながる、そのきっかけを弁理士として提供していければと考えています。